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米SEC、初の3倍レバレッジ型ビットコイン・イーサリアムETFを承認

米SECがVolatility Sharesの3倍ビットコインETFと3倍イーサリアムETFのCboe BZX上場を承認。米国初のトリプルレバレッジ暗号資産ファンドの仕組みと、日次リセットのリスクを解説します。

米SEC(証券取引委員会)は、米国初となる3倍レバレッジ型の暗号資産ETF(上場投資信託)の上場を承認し、Volatility Sharesの「3倍ビットコインETF」と「3倍イーサリアムETF」がCboe BZXで取引できるようになりました。ForkLogによると、承認は10月2日付で、同時に金・銀・原油・天然ガスを対象とする同様の3倍ファンドも承認されています。

3倍ファンドの仕組み

これらは現物型の商品ではありません。ForkLogの報道によれば、両ファンドともビットコインやイーサリアムを直接保有せず、規制された先物商品を通じてBTCとETHの日次リターンの3倍を反映することを目指します。これは、現在の機関投資家フローの中心にある現物ビットコイン・イーサリアムETFとの大きな違いです。両者の対比を知りたい方は、現物ビットコインETFの仕組みの解説記事をご覧ください。レバレッジ型ファンドは、そこで説明する現物の設定・交換モデルを採用していません。

日次リセットという落とし穴

この種のレバレッジ型ETFはエクスポージャーを毎日リセットします。これは今回の承認をめぐる報道でも広く指摘されている設計上の特徴です。日次リバランスとは、リターンが「1日の値動きの3倍」を追跡するよう設計されているという意味であり、1週間・1か月・1年の値動きの3倍ではありません。期間が長くなるほど、特にもみ合い相場では、複利効果によって成績が原資産の長期的な変化の3倍から大きく乖離することがあります。これらは短期・アクティブトレード向けのツールであり、バイ・アンド・ホールドには適しません。

もう一点、上場承認と実際の取引開始は別物です。承認をめぐる報道のとおり、通常はこの種のファンドの発行体は登録届出書(registration statement)が発効して初めて、証券会社が投資家に商品を提供できるようになります。

市場にとっての意味

3倍商品の登場により、米国の規制された商品を通じて利用できるレバレッジの上限が、すでに市場にある2倍ファンドを超えて引き上げられました。上級者にとっては新たな選択肢ですが、それ以外の投資家にとっては「日次で増幅されたエクスポージャーは両刃の剣」であることを思い出させる出来事です。レバレッジ・清算・資金調達率(ファンディングレート)がどう相互作用するかをまず理解することが不可欠です。暗号資産の市場構造を理解するの入門記事でそのメカニズムを解説しています。

まとめ

SECによるVolatility Sharesの3倍ビットコイン・イーサリアムETF承認は、米国の規制商品の枠内でレバレッジ型の暗号資産エクスポージャーがどこまで拡大できるかを示す節目です。ForkLogによれば、両ファンドは現物ではなく先物を用い、日次の値動きの3倍を目標とします。日次リセットという構造ゆえに、短期トレードには強力ですが、長期保有にはリスクが伴います。利用する前に必ず仕組みを理解してください。

上記の報道に基づくニュース要約です。レバレッジ型商品は高いリスクを伴います。本記事は投資助言ではありません。