米政府閉鎖で暗号資産ETF審査が停止、90件超の申請が宙づりに
10月1日に始まった米SECの予算失効により、90件を超える暗号資産ETF申請の審査が凍結。Solana・XRP・Dogecoinの新規ファンドは足止めの一方、既存の現物ビットコイン・イーサリアムETFは通常どおり取引が続いています。
10月1日に始まった米政府の予算失効により、米SEC(証券取引委員会)の暗号資産ETF審査はほぼ停止状態に陥り、90件を超える申請のパイプラインが凍結されました。市場がアルトコインファンドの承認ラッシュに備えていた矢先の出来事です。KuCoinによると、連邦会計年度が予算なしで始まったことで、新規の暗号資産ETF審査は停止しました。
予算失効で止まるもの
SECが最小限の人員で運営される中、ETFを申請から上場へと進めるための裁量的な作業は保留されています。KuCoinの報道によれば、登録届出書の発効宣言は行えず、新たなコメントレターも発行されていません。重要なのは、暗号資産ETFが依存する2つの手続きが両方とも停止している点です。
- 取引所が提出するForm 19b-4(規則変更申請)
- 発行体が提出するForm S-1またはN-1A(登録届出書)
ファンドが上場するには両方の承認が必要なため、どちらか一方が止まるだけでプロセス全体が停滞します。
足止めされているファンド
タイミングは最悪でした。Solana、XRP、Cardano、Litecoin、Dogecoinの現物ファンド案や複数トークンのバスケット型を含め、90件超の申請がアルトコイン承認の波を見込んで積み上がっていたからです。これらはすべて、決定時期の見通しが立たないまま審査待ちの列に並んでいます。直前までSECは多忙な時期を過ごしており、数日前には新たなレバレッジ型商品を承認したばかりでした。詳細はSECによる初の3倍ビットコイン・イーサリアムETF承認の記事をご覧ください。
動き続けているもの
凍結の対象は「新規」商品であり、すでに取引されている商品ではありません。報道によれば、BlackRockのIBIT、FidelityのFBTC、BlackRockのイーサリアム商品を含む既存の現物ビットコイン・イーサリアムETFは通常どおり運用されており、設定・交換も流通市場での取引も平常どおり続いています。この区別がなぜ重要なのか分からない場合は、現物ビットコインETFの仕組みの解説記事で、新規承認が止まっても既存ファンドの取引が続く設定・交換の仕組みを説明しています。
「却下」ではなく「遅延」
重要なニュアンスがあります。凍結された申請は却下された申請ではありません。審査は一時停止であって差し戻しではなく、予算が回復すれば滞留分は解消される見通しです。ただし、足止めされたアルトコインファンドのスケジュールは、少なくとも失効期間の分だけ後ろ倒しになります。発行体とトレーダーにとっての実質的な影響は「評決」ではなく「不確実性」です。アルトコインETFの波は中止ではなく、延期されたにすぎません。
まとめ
10月1日の予算失効により90件超の暗号資産ETF申請が停滞し、Solana、XRP、Cardano、Litecoin、Dogecoinのファンド案は後ろ倒しになりました。一方で既存の現物ビットコイン・イーサリアムETFは影響を受けずに取引が続いている、とKuCoinとYahoo Financeは伝えています。これは政策転換ではなくスケジュール上の問題と捉えるべきですが、次世代の暗号資産ETFが投資家の手に届く時期をリセットする問題でもあります。
上記の報道に基づくニュース要約です。一般的な情報提供のみを目的としており、金融・投資助言ではありません。